
サマリー
- 成長ステージ
- シードアーリーミドルレイター
- 調達経験
- 個人VC事業会社
- イグジット方針
- IPOM&A
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解決したい課題
創業のきっかけは、2012年に広島県で起きた小学生に対する監禁事件。当時、小学校6年生だった女児を犯人が大型旅行カバンに押し込めて誘拐するというものでした。幸い、この事件はタクシー運転手が犯行に気付いて救出することができたため、大事には至りませんでした。
この時、当社の代表である山本は同じ広島県内で社会人をしており、幼い子供がいたため、非常に心を痛めました。そして、「自分の子供を守りたい」という強い思いを抱き、2014年に株式会社ottaを創業しました。
山本自身、半導体ロボットエンジニアとしてキャリアをスタートしており、その後、業務システムのプログラマーやSE、スマホアプリの開発ディレクター、組み込み機器からサーバー/クライアントサイドまで、IoTシステム構築に関わるすべての開発経験があったため、日本初のBLEを活用したIoT見守りサービスの提供を始めるに至りました。
どのように解決するか
事業内容
当社の見守りサービスは、昨今企業に求められるESGのSocial(社会貢献)に注力し、子供・高齢者の安全と福祉の向上を地域住民のチカラで実現する持続可能な仕組みを提供しております。
この事業のユニークな点の1つ目は、導入先が個人ではなく自治体や企業であることです。『otta』の導入を検討している自治体や企業と見守り協定を結び、その後、公立の小学校を通じて生徒に無料で見守り端末(ビーコン)を配布します。ハード自体の電池寿命は6年のため、メンテナンスや買い替えをすることなしに小学校入学から卒業まで使用することができます。
一方、基地局ルーターを学校や通学路の商店やオフィスに設置し、見守りスポットのネットワークを作ります。子供はその見守りスポットを横切ることで、通過情報を検知・記録、保護者は専用アプリを使って子供の位置情報を簡単に確認することができます。
2つ目のユニークな点は、見守りネットワークは地域住民の力をつかって強化され、行政と一緒に安全なまちづくりを実現する点です。例えば、地域住民がottaの見守り人アプリをインストールすることで、地域住民が子供を外出のついでに見守れる仕組みや、GO株式会社と連携したタクシーによっても見守りが実現できていること。そのような地域社会の協力で集まったデータを、子供の行方がわからなくなった時など有事には警察が即時に対象者の行動履歴を活用することで子どもの安全をいち早く確保します。
3つ目のユニークな点は現在の自治体DX・スマートシティの流れに沿い、自治体のデータを活用したより良い行政サービスの提供に寄与できるところです。ottaの位置情報プラットフォームを活用し、子供・高齢者の安全だけでなく、将来的には高齢者の健康管理、防災減災、交通課題の解決などにも利用が可能です。現在、『otta』が導入されているのは28自治体です。現在、全国の自治体よりDXの文脈でお問い合わせを数多く頂いております。
今後の成長ストーリー
今後は全国の自治体にotta位置情報システムを導入し、安全・安心のインフラを拡大していきます。
これらを活用した位置情報プラットフォームは、さまざまな分野に横展開できると考えています。自治体DXを推進している自治体のプロジェクトに参画すれば、構築しているデータ基盤にリアルな位置情報を組み込めるので行政サービスの質を高めていくことが可能です。
具体的には、高齢者にビーコンを持たせれば認知症による深夜徘徊の際にも早期発見につなげられますし、防災が起こった際に避難袋のなかにビーコンを入れておけば緊急時の位置情報を確認できたりもします。
また、MaaS関連でもモビリティにビーコンを搭載すれば、スポットを通過するたびに位置情報を把握することができるので車体管理も容易にできます。
最終的には、位置情報プラットフォーマーとして、行政だけでなく民間企業にも位置情報データを提供し、さまざまなサービスの質を向上させていきたいと考えています。
また、弊社のアプリは導入自治体の小学校生徒の保護者様全てとつながるポテンシャルを持っており、今後広告、O2Oメディアとしての可能性を探っていきたいと思います。
今後1年の投資計画
項目 | 計画予算 | 説明 |
---|---|---|
人件費・拠点拡大費 | 2億円 | 関東圏からの問い合わせが増えているので、東日本エリアの人材採用活動費用と、一都3県および関東地方の事業拡大の拠点をつくっていきたいと考えています。 |
資本・業務提携したい企業イメージ
●位置情報プラットフォーマーとして連携できそうな自治体DXを進めているSIer
●幼稚園、保育園、老人ホームなどの高齢者施設、介護施設(滞在型・訪問型問わず)などに営業チャネルを持つ事業者
●見守りアプリのメディア化、O2Oマーケティングとの連携を共同で進められるマーケティング企業

1977年
半導体ロボットエンジニアとしてキャリアを開始。その後、業務システムのプログラマー・SE、スマホアプリ開発ディレクターを歴任し、組み込み機器からサーバー/クライアントサイドまで、IoTシステム構築に関わる全ての領域を経験。自分の子どもを守りたいという思いから、日本初のIoT見守りサービスを提供する会社を設立。
2015年1月 ひろしまベンチャー奨励賞「金賞」受賞
2015年11月 全国StartupDay In 中四国「トーマツ賞」受賞
2016年3月 総務省/NICT共催起業家万博「日本マイクロソフト賞」受賞
2017年3月 ICCカンファレンス スタートアップコンテスト4位入賞
2021年 8月 旭化成グループ Life Co-Labスタートアッププログラム採択、優秀賞受賞
2021年12月 愛知県一宮商工会議所、一宮市スタートアッププランコンテスト優勝
2022年3月 広島銀行主催広島オープンアクセラレーター、熊平製作所との協業案にて採択
2022年3月 JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)ベンチャー賞受賞
2021年10月 テレビ東京 ガイアの夜明け https://bit.ly/2Yn9hdJ
2021年4月 NHK Cool Japan
その他テレビ・新聞・雑誌多数