
サマリー
- 成長ステージ
- シードアーリーミドルレイター
- 調達経験
- 個人VC事業会社
- イグジット方針
- IPOM&A
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解決したい課題
当社は2019年、ソフトバンクとインドのホテル運営会社「OYO」の合弁会社として設立。その後、2022年に社名・ブランド名を変更し、Tabist株式会社となりました。
Tabistは「宿泊施設の個性を活かす、新たな仕組みをつくる」をミッションに掲げています。日本各地にある旅館やホテルは、いずれも非常に良い個性を持っていますが、残念ながらテクノロジーをうまく活用できていません。特に、オンラインでの集客に悩みを抱えている宿泊事業者は多くあります。
私たちは、そのような宿泊施設の課題を最新のテクノロジーを用いて解決し、観光・宿泊産業のDX推進をサポートしています。また、Tabistブランドを通じてミレニアル世代を新たな顧客層として追加し、旅の需要喚起を目指します。
どのように解決するか
事業内容
加盟店である日本の宿泊施設に対して宿泊管理システムなどの仕組みを提供しています。全国約8,000室(2023年6月現在)の加盟店に対し、当社が提供する価値は次の通りです。
●集客の最大化
中小規模の宿泊施設が施設数国内3位のTabistブランドの一員になることで、認知度の向上につながります。また、Tabistアプリ・Webサイト経由での独自キャンペーン施策、ソフトバンクグループ内のネットワークを活用したシナジー効果(PayPay、LINEとの連携等)も提供し、宿泊施設の集客を支援しています。
●売上の最大化
独自のデータAI技術に基づいたダイナミック・プライシングの仕組みを用いて売上最大化を図ります。
●生産性の向上
ホテル運営システムの提供のほか、施設運営コストの改善アドバイスなどを行います。
●オペレーション代行
Tabistに加盟しつつOTA(オンライン宿泊サイト)も利用している宿泊施設に対して、業務負荷低減につながるOTA管理代行サービスを提供しています。
これらの提供価値が加盟店の利益を生み出し、Tabistの利益拡大につながります。そこで獲得した利益を再度プロダクトに投資することで、さらに提供価値を高めるという好循環サイクルを構築しています。
ビジネスモデル
Tabistのビジネスモデルは、加盟店から手数料を得て、集客・売上の最大化や生産性の向上につながる各種システム、サービスを一括で提供するモデルです。
日本の宿泊施設のうち、全国チェーン系と中小独立系の割合(客室ベース)はおおよそ半々。Tabistではこのうち独立系の中小宿泊施設をターゲットに事業を展開しています。
独立系宿泊施設は数が多い一方、全国チェーンと比べて稼働率が極めて低いという課題があるためです。
今後の成長ストーリー
当社は2025年以降のIPOを目指しています。その実現に必要なことは単月ベースでの黒字化です。2024年3月期をその重要なマイルストーンとしてとらえ、黒字化を推し進めています。そのためのKPIは客室数です。現在約8,000室の客室数を1万室以上に増やすと黒字化が見えてきます。
そこで、加盟店増加に向けてプロダクトの強化を図っていきます。現在強化・改善中の新しいPMS(ホテル運営システム)を今年度中にはローンチできる予定です。
また、ダイナミック・プライシングに関しても機械学習(ML)ベースのものに刷新する計画です。その他、それぞれの部門で機能強化や刷新を行うことでプロダクトの魅力を高め、新たな顧客を獲得し、早期の1万室達成を目指します。
今後1年の投資計画
項目 | 計画予算 | 説明 |
---|---|---|
開発費 | 2億円 | ホテル運営システム及びダイナミック・プライシングなどプロダクトの開発に投資します。
※具体的な資金の使いみちは面談の際にご説明させていただきます。 |
広告宣伝費 | 6,000万円 | 加盟店の獲得及びアプリ・Webサイト経由での集客のため広告宣伝を行います。
※具体的な資金の使いみちは面談の際にご説明させていただきます。 |
資本・業務提携したい企業イメージ
加盟店の獲得、開発やマーケティングの促進のため、提携できる企業を探しています。具体的なイメージは次の通りです。
●ホテル・旅館
DXに悩んでいる宿泊施設(旅館・ホテル)運営会社はぜひご相談ください。当社と一緒に、スピーディーにDXを推進しましょう。
●旅行に関連するサービス
Tabistと連携することでシナジーを発揮できるコンテンツを持つ企業と提携したいと考えます。例えば、旅行先でのアクティビティを専門的に扱っているOTAや、航空会社、飲食店・商業施設、その他観光に関するサービスを提供する会社を想定しています。当社のプラットフォーム上に貴社のコンテンツを載せる、あるいは貴社サービスと当社サービスをパッケージにするといった方法で、互いのサービスの付加価値を高めましょう。
●駐車場やレンタカーなど移動手段に関連する会社
多くの観光地で駐車場やレンタカー、シェアサイクルなど、移動にかかわるサービスが不足しているという課題があります。旅行者にフレキシブルに楽しんでいただけるような「足」を提供している会社と提携したいです。
●観光領域でのITサービス開発会社
当社はソフトバンクグループの一員であり、開発力には自信がありますが、当社が持っていない観光領域のサービスを持っている会社、ダイナミック・プライシングなどの開発力を持っている会社とは積極的にコラボレーションしたいと思います。

1977年
2020年1月、Tabistの前身であるOYO Japanに最高事業責任者として参画し、2021年6月より現職。旅館・ホテルのDXを推進する。それ以前は、4年間、Facebook Japanの執行役員として日本におけるインスタグラム事業をリード。Facebookに参画する以前は、複数の企業にてブランドや事業の成長を推進。新卒ではサントリーにて流通営業に携わる。
共著書に『ターンアラウンド・マネージャーの実務』。雑誌への寄稿多数。