
サマリー
- 成長ステージ
- シードアーリーミドルレイター
- 調達経験
- 個人VC事業会社
- イグジット方針
- IPOM&A
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解決したい課題
「AI、ITの力で人類を労働から解放する」が私たちロボケンのミッションです。
代表取締役の寺田はSE・PGの経験を経て会社を設立し、通販事業を展開しました。その後、2014年にロボケンを設立。主力のSES事業を成長させつつ、新規事業としてAI開発にも取り組みました。
当社が「海馬型AIアルゴリズム」という独自の理論を持っていたため、AI関連の取引はどんどん増えていきましたが、なかなか利益には結びつかず、2020年にAI事業を一度縮小しています。その後はWeb事業などさまざまな事業を展開し、業績安定化に努めてきました。
しかし、ChatGPTなどの生成AIが台頭し、それらの技術を手軽に活用できる環境が整ってきました。当社が持つAI理論と生成AIをうまく組み合わせることで、これまでに解決できなかった課題を解決できるようになるのではと考えています。
そこで着目しているのは研究開発の分野です。研究開発プロセスの最初の一歩であり、大きなハードルともいえるのが、アイデアの創出です。当社はこの研究アイデアの創出という課題に対して、AIで解決する方法を提供したい。それによって、日本の研究開発・イノベーションを活性化していきます。
どのように解決するか
事業内容
科学技術分野の研究開発におけるアイデア創出を支援する「新技術創出AI」を開発し、企業のR&D部門、公的研究機関などに提供します。
このAIを実現するために必要となるのは、国内外で発表された論文です。自然科学系の膨大な論文を収集し、AIに学習させます。それらの論文のなかには、社会の課題解決につながるような(しかし実用化されていない)画期的な研究成果が無数にあります。そのなかから新たな組み合わせを抽出し、ビジネスにつながる新しいアイデアを創出する。そのようなAI基盤を構築する計画を進めています。
AI開発に欠かせないリソースは資金と人材です。幸いにも当社はSES事業として年間2億円ほどの売上を上げ、安定した収益を確保しています。このSES事業があることが、新規事業開発の源泉となります。生成AIの台頭によって、今後SES市場は縮小していくことも考えられます。そうなった時に生き残る道もまたAIです。つまり、AI開発ができるエンジニアを育成することが重要になるということ。そこで、当社のSES事業に在籍するエンジニアを対象に、AIに関するトレーニングを実施し、エンジニアの確保と事業競争力の強化に努めています。
今後の成長ストーリー
2024年までには、「新技術創出AI」を開発・リリースし、2025年頃からはその売上が一気に上がる計画を立てています。2027年度には営業利益率5割を超えるビジネスに成長させる計画です。また将来的には、数式の解釈ができるLLM(大規模言語モデル)の開発も視野に入れています。これにより、より優れたアイデアや研究成果の創出に繋がることが期待されます。
一方、SES事業は、現状約2億円の売上高を、毎年10%程度成長させていきます。また当社は、求人マッチングサービス「プレジョブスター」事業、楽曲制作・アーティストプロデュース事業なども展開しています。多角化によってリスクヘッジが可能になると考え、今後これらの事業も伸ばしていきます。
今後1年の投資計画
項目 | 計画予算 | 説明 |
---|---|---|
人件費 | 3,000万円 | AIエンジニアの人件費に充てる計画です。すでに多くのエンジニアに新技術創出AIの開発の話をし、興味を持ってもらっています。人材獲得力には自信があります。 |
開発費 | 2,000万円 | 新技術創出AIの開発のため、サーバー代や各種データの購入費などの諸経費に充てる計画です。 |
資本・業務提携したい企業イメージ
研究開発部門を持つ企業、研究開発分野に関するソリューションを提供する企業、AI開発に取り組む企業など、当社が今後開発を目指す「新技術創出AI」と何らかのシナジーがありそうな企業との提携を希望しています。
また、シナジーがなくても、当社に興味を持っていただいた企業とのお話は前向きに検討します。

1977年
大手メーカーでSEとして勤務後、SE・PGとしてWeb業界へ転身。
退職後、知人とNPO法人(語学スクール)・株式会社(通販事業)を設立し、経営の道に進む。
その後、2014年1月に当社(株式会社ロボケン)設立、代表取締役就任。
2020年1月に当時東証1部上場のテモナ株式会社と合弁会社(オプスデータ株式会社)設立。
代表の寺田はオプスデータの共同代表に就任(現在は退任し、ロボケンとの資本関係も無し)。現在は株式会社ロボケンの経営に専念している。
2019年、BSテレ東の番組「始動!AI進化論 人工知能は“救世主”か“怪物”か」にて取材を受ける。
2019年、FEALAC(アジア中南米協力フォーラム)にて登壇。