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アグリテック界のリーディングカンパニーとして、農業の水資源を自動制御するIoT、AI事業を展開!

アグリテック界のリーディングカンパニーとして、農業の水資源を自動制御するIoT、AI事業を展開!

サマリー

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解決したい課題

当社は、「100年後も美味しいお米を食べられる未来を残す」をビジョンに、米づくりの一連の作業の中で機械化が進んでいない「水管理」に着目し、ITを活用した農業を通じて笑顔の人の和を創り、社会に貢献するべく創業しました。

多くの農家は技術継承や耕作地の大規模化という課題に直面し、廃業する農家が後を絶たず、日本の農業人口は減少の一途を辿っています。「このままでは美味しいお米を作る担い手がいなくなる」という強い危機感を感じています。

一方で、米農家を継ぐという選択をせず、エンジニアとして製造業の生産管理の仕事に従事していた代表・下村は、かねてから「農業は情報の活用が遅れている」という強い課題認識をもっていました。そこで目指したのが、100年後も美味しいお米を食べられる未来を残すための「IT農業」です。

「IT農業」とは、これまでの経験と勘の世界から、デジタルデータを元にした再現性のあるスマートな農業のことをいいます。当社が着目した米づくりの水管理は、米の品質に直結する重要な作業でありながら、データ活用が一切進んでいない領域で、米づくりにおいてこのアナログさが大きなボトルネックになっていました。

経験値だけを頼りに行われてきたこの作業にテクノロジーを活用すれば、米の品質が上がるのはもちろん、広大な農地の水管理を遠隔操作で行えるようになることから、農家、農業法人の生産性は大きく向上します。さらに、水は限りのある貴重な資源でもあります。水管理をIT化することは、貴重な水資源のDX化にもつながっています。

当社には、「IT農業を通じて笑顔の人の和を創り社会に貢献する」という理念に共感したメンバーが集い、農業とITの両方を理解しているメンバーが多いのが特徴です。農業現場に出向いて会話の中から最適な提案を行い、スタートアップならではのスピード感を活かし、ハードの特注品からアプリケーションの改変に至るまで臨機応援に対応できる点が強みです。

「アグリテック界のリーディングカンパニー」をミッションに掲げ、超省力化、高品質生産、環境配慮型の新しい農業の在り方を模索し続けながら、今後も既成概念にとらわれない「IT農業」を推し進めていきます。

どのように解決するか

事業内容

当社が着目した米づくりにおける水管理の工程は、米づくりの過程で最も時間を割いている作業です。作業期間が4カ月~5カ月と長期間続くことから、全作業時間の約4分の1を水管理に費やしていることがわかっています。その水管理の作業で鍵を握るのが、水位と水温の調整で、経験値で行っているこの調整に失敗すると品質が低下、収穫量にも影響します。

当社は、この最も時間と労力をかけてきた水管理をスマート化するために、『paditch(パディッチ)』というクラウドサービスを開発。遠隔・自動で水管理ができる新たな米づくりのかたちを提供しています。すでに、国内累計出荷台数は1,000台を突破し、北海道から九州まで全国で導入実績があるほか、日本以上に米づくりが盛んなタイ、ベトナムでも導入がスタートしています。

『paditch』の導入により、精度の高い水管理を自動化することで、これまで水管理に費やしてきた作業時間を80%削減し、収穫量は平均10%、最大で16.4%増加することがわかっています。さらに、水温と水位は30分ごとにデータを蓄積しているため、利用が増えるほどデータの蓄積量も増え、より最適な水管理に生かすことができる仕組みとなっています。

このデータは、局所豪雨が降った際の田んぼの治水機能を利用した「スマート田んぼダム」など、広く防災にも役立ちます。

ビジネスモデル

【主なサービス】
●水稲農家向け スマホでかんたん水管理『paditch』
データドリブンで水管理を遠隔・自動で制御する自社開発のクラウドサービス。ラインナップは、自動排水制御装置『paditch drain』、水門向け自動給水装置『paditch gate』、バルブ向け自動給水装置『paditch valve』の3つです。

【収益構造】
IoTデバイスの販売と、その後の利用料課金モデルで、ハードの販売が9割、サービス売上が1割です。2023年よりサブスクモデルの展開をスタートしています。

今後の成長ストーリー

当社がターゲットとするのは、日本国内市場は700万圃場。さらに海外展開も強化し、ベトナムは3500万圃場、タイは7000万圃場にも及ぶ巨大市場です。この巨大市場へのアプローチを加速させ、2030年までに『paditch』を現在の100倍となる10万台に普及させることを目標としています。

さらに、環境配慮型の農業のかたちも推進していきます。日本初となる水田から発生する温室効果ガス(メタン)削減値の数値化を実現するシステムを開発しており、2023年秋には、『paditch』の利用者が削減値データを取得できるサービス『paditchカーボン・オフセット』のローンチを予定しています。

スピード感を上げて『paditch』の普及を目指し、さらに水田からの温室効果ガス(メタン)を削減し、深刻化する地球温暖化を防止するため、以下の2つの施策を進めていきます。

●導入コストを下げた『paditch』サブスクモデルの展開強化
『paditch』導入コストのハードルを下げるため、2023年から月額定額のサブスクサービスを開始しています。月額8,000円、2カ月~の利用が可能となることから、よりスピーディーな展開を強化していきます。

●『paditchカーボン・オフセット』の普及を見越したパートナー連携の強化
稲作農家・企業のカーボン・オフセット(削減値のクレジット化による田んぼの収益化)への参入を促進するため、カーボン・オフセット領域のパートナーとの連携を強化していきます。

本サイト上の資料及び記載内容は、発行体が提供した資料、情報等に基づくものです。 当社は、これらの資料及び記載内容の真実性、正確性、妥当性について保証するものではありません。また、本サイト上の記載内容に、将来予測及び見込みなどが含まれている場合、その実現について、何ら責任を負うものではありません。

今後1年の投資計画

項目
計画予算
説明
開発費
1億円
カーボン・オフセットによる水資源のDX化のソフトウェア開発に使用します。川上から川下までの全データを把握し、地域全土の最適なコントロールを可能とする仕組みの開発を目指します。
人件費・広告宣伝費
6,000万円
全世界のお米のスペシャリストとの連携等を進め、チーム力の強化に使用します。水資源のDX化の啓蒙活動、マーケティング活動を強化します。
運転資金
4,000万円
海外展開のための資源として投下します。すでに導入されているベトナム、タイのポテンシャルは日本の5〜10倍と大きく、今後は海外展開を強力に展開していきます。

資本・業務提携したい企業イメージ

●農業、農業の変革に興味、関心がある異業種企業
●食に関する事業を展開する企業(とくに、米卸、米を中心とした飲食チェーン等)
●カーボン・オフセットの取り組みに興味がある企業

経営者プロフィール
下村豪徳 下村豪徳
生まれ年

1977年

経歴

富山県の農家生まれ。システム会社に入社後、主に組立加工向けの生産管理、購買業務のシステム開発にシステムエンジニアとして従事。メインフレームでの業務システム運用、インターネットを介したSCM(サプライチェーン・マネジメント)の構築などの経験を経て2013年に株式会社笑農和を設立。2017年より農業×IoTを活用したスマート水田サービスpaditch(パディッチ)の運営を開始。現在は様々なメディアに出演し注目を集めている。一般社団法人日本農業情報システム協会の理事も務める。

登壇歴、メディア掲載等

2022年 第5回宇宙利用大賞 農林水産大臣賞受賞
2018年 EOY アントレプレナー賞受賞
2018年 X-Tech Innovation Japan2018 最優秀賞受賞

2022年 東洋経済 すごいベンチャー100 選出 掲載
2021年 日本テレビ 真相報道バンキシャ

【公式YouTubeチャンネル】
未来を変える農業談義 株式会社 笑農和 公式 - YouTube

企業情報

株式会社笑農和 株式会社笑農和
所在地
富山県
設立年度
2013年
業界分類
IT・ソフトウェア・通信 > 情報処理・提供サービス

人員情報

役員数
2人
従業員数
9人
パート・アルバイト
6人