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大手食品メーカー参加多数。生活者のファン作りから売上向上を図る料理SNS「スナップディッシュ」を運営

大手食品メーカー参加多数。生活者のファン作りから売上向上を図る料理SNS「スナップディッシュ」を運営

サマリー

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解決したい課題

当社のミッションは、「世界中の食卓と食卓、人と人がつながり、料理がうれしくなる体験を提供する」。料理を介したコミュニケーションで人々を幸せにすることを目指しています。

料理に特化したSNS『スナップディッシュ』は、代表・舟田の妻のさりげない話から着想を得ています。2010年のある日、舟田は、妻が自分の作った料理を携帯電話で撮影していることに気づきました。何のために撮影しているのか聞くと、友人と会って話す際、互いに料理の写真を見せ合って楽しんでいるという答えでした。

当時はスマートフォンがようやく普及し始めたころで、インスタグラムもサービス開始前。料理に関しては、レシピサイトはあったものの、料理の写真を軸としたコミュニケーションサービスは皆無でした。

料理で何かよい体験をしたときには、人に共有したくなる。いつでも誰でも、知らない人とも料理の話ができるように、インターネット上でコミュニケーションの場を設けてはどうか。そのような発想で生まれたのが、料理写真のシェアを軸にしたコミュニケーションサービス『スナップディッシュ』です。

その後、ユーザー数は順調に伸び続け、会員登録数110万人を超える国内最大の料理SNSに成長しました。現在は、『スナップディッシュ』のユーザー層をファンに取り込むマーケティング戦略「ファンマーケティング」のソリューションを食関連メーカーに提供することでマネタイズしています。

今後は国内のみならず、日本食に対する関心が高い海外へも事業を拡大していきます。

どのように解決するか

事業内容

料理に特化したSNS『スナップディッシュ』を運営しています。会員数は110万人以上、投稿された料理写真は1,800万枚以上で、国内最大の料理SNSとなります。

料理に関心の高い生活者であるスナップディッシュ会員に、食関連メーカーの商品を体験する機会を提供することでファンを育成し、傾聴と共創を通じてメーカーの様々なマーケティング課題を解決する「ファンマーケティング事業」を展開しています。

【主な特徴】
●ユーザー層
日常的に料理を行う、30〜40代の子育て中の女性がメインです。レシピ投稿サイトが、料理を作り慣れない人や、料理の作り方を調べたい層をメインターゲットとして、手軽に作れるレシピを公開している一方で、『スナップディッシュ』はむしろ日常的に料理を作る人や、料理への関心が高い層に対し、料理を介したコミュニケーションツールを提供しているのが特徴です。

●機能
⾃分の料理写真をおいしく加工して日記やレシピ帳にしたり、シェアすることができます。また、ユーザー同士のコミュニケーションを促進するため、コメント機能やフォロー機能、リアクション機能も充実しています。

スナップディッシュの料理カメラ®アプリでは、共有した料理写真にちゃんと反応がもらえるように、料理写真を見た人の反応を共有前にAIが点数予測する「AI料理カメラ®」を搭載しています。また、AIがユーザーごとに自分好みの料理写真をサジェストする「For You」機能を使うことができます。

ビジネスモデル

売上のほぼ全てを、食品・飲料メーカー向けのファンマーケティング事業が占めます。

ファンマーケティングとは、口コミが購買意欲に強い影響を与えるという事実に着眼し、ファン作りから企業の業績アップを図る手法のこと。『スナップディッシュ』のユーザーにメーカーの商品を実際に体験してもらい、ユーザー同士のコミュニケーションを通じてファンのコミュニティを拡大と、ファンやファンが生成するコンテンツを活用して、商品開発から広告、販促などのメーカーの様々なマーケティング課題を上流から下流まで解決します。

このマーケティング手法には、3つのメリットがあります。

(1)売上の向上
ある商品のファンになった場合、購入量が増加し、他の人にも勧める傾向があります。購入量、購入者の数が双方伸びるため、売上の向上が期待できます。

(2) 商品企画や販促、PRの精緻化
ファンの意見を取り入れることで、生活者のニーズに合致した商品の企画や販促、プロモーションを行うことができます。

(3)純粋なゼロパーティデータの蓄積
ユーザーにポイントや金銭を一切配布していないため、信頼性の高いゼロパーティデータを集積することができます。例えばファンでない方が行うインフルエンサーマーケティングでは、金銭的な報酬と引き換えに、企業が求める1つの方向性に沿って宣伝を実施するため、生活者の本音を知ることは困難がありました。

一方ファンマーケティングでは、利害関係が生じない分、生活者のリアルで多様な体験をデータとして蓄積することが可能です。料理に特化したSNSのため、ユーザーのコミュニケーションが料理以外に分散せず、データの純度をさらに高められるのも特徴です。 

これらの施策の結果生まれたファンとファンが生成した料理写真やレシピ、コメントなどのコンテンツを活用して、商品開発、アンバサダー、ファンによるインフルエンサー、生活者調査・分析、営業支援、売り場作り・販促、広告・動画制作、SNS運用、PR、広告運用など、メーカーの様々なマーケティング課題を解決しています。

ファンマーケティング参加メーカーは2021年が18社、2022年が42社と急増中です。2年以上、継続しているメーカーの継続率は、2022年12月末時点で100%となっており、高い評価を維持しています。

今後の成長ストーリー

既存事業を強化しつつ、新規事業の開発にも取り組みます。2025年時点で、売上高約10億円、営業利益2億円、顧客数200社以上を目標としています。

【既存事業の強化】
●ファンマーケティング事業
年商1億円以上、2年以上継続のクライアントの継続率100%を達成し、プロダクトマーケットフィットを実現しています。今後は、以下の3つの戦略でさらなる事業拡大を図ります。

(1)販売体制強化
代理店や業務提携による販路拡大、サービスの充実化による会員増強、人材の獲得と育成を通して販売力を強化します。

(2)新規の商材開発
さらに幅広いメーカーに対応するため、新たな商材を開発します。また、1,800万枚を超える料理写真、ユーザーのコメントやリアクションなどのビッグデータをChatGPTや画像解析などのAI技術とかけ合わせ、チャット形式のコミュニケーションサービスなども順次開発を進めています。

(3)メーカーの海外進出支援
海外における日本食の注目度は高く、『スナップディッシュ』も2割~3割が海外ユーザーとなっています。一方、海外進出に成功している日本の食関連メーカーはほんの一部。当社は、日本食に関心を寄せる海外ユーザーを起点に、ファンマーケティングを海外へ拡大し、メーカーの海外進出を支援していきます。

【新規領域への進出】
●EC領域
『スナップディッシュ』のユーザーに当社自ら日本食の体験を提供する、ファンマーケットの立ち上げを進めます。中小食品メーカーの商品や生産者の食材をはじめ、ユーザー発案によるオリジナル缶詰などの商品を提供する予定です。料理教室やオンラインイベントなどを通し、食材だけでなく「日本食を通じたコミュニケーションの体験」を国内外のユーザーに提供できるようなサービスを目指しています。

●生成AI領域
スナップディッシュに投稿された1,800万枚を超える料理写真や、数億のコメント・いいね・メタデータなどのビックデータを活用したAIチャットサービスを開発中です。単にAIによる相談や献立提案、レシピの生成ができるだけではありません。AIが仲介役となることで、ユーザー同士のコミュニケーションにチャット利用者も参加できる。スナップディッシュサービスの枠を超えて、料理のコミュニケーションが国内外でシームレスにつながっていくことを目指しています。

本サイト上の資料及び記載内容は、発行体が提供した資料、情報等に基づくものです。 当社は、これらの資料及び記載内容の真実性、正確性、妥当性について保証するものではありません。また、本サイト上の記載内容に、将来予測及び見込みなどが含まれている場合、その実現について、何ら責任を負うものではありません。

今後1年の投資計画

項目
計画予算
説明
人材強化
6,000万円
ファンマーケティング事業の営業・運営体制の強化、利用者拡大に向けた技術開発エンジニアの充実、上場に向けた体制構築。
チャネル強化
5,000万円
アプリ・ウェブサイトの開発/リニューアル、ASO・SEO強化、ChatGPTや画像解析などAIを活用したサービス開発。
商材開発費
5,000万円
ファンマーケティング事業のソリューション開発、新規事業開発。
プロモーション費
3,000万円
ユーザー獲得のための広告宣伝、ファンマーケティング事業の広報活動を強化、代理店拡大のための活動強化。
運転資金
1,000万円
案件単価の増加、販売代理店の拡大、広告の運用代行などのための運転資金を確保。

資本・業務提携したい企業イメージ

●食品・飲料・調理家電メーカー
当社が有する生活者のゼロパーティデータを活用し、新たな価値の創出を目指す企業を想定しています。市場調査や戦略立案、商品開発、販促、広告、PRなど、幅広いマーケティングを共同で実施していきます。

●食品卸・広告代理店・メディア
商品や情報の流通に留まらない、付加価値の高いソリューションの開発および販売を目的としています。当社の持つ生活者のゼロパーティデータを活かせば、顧客を惹きつける売り場づくりや効果的な広告制作、メーカーへの提案、メディア発信が可能となります。共通の会員基盤を活用した利用者拡大や、海外展開の礎となるような協業を目指します。

●データ分析・調査・AI関連企業
食にまつわる膨大なデータを活用し、付加価値の高いソリューション開発を共同で行います。当社には、1800万枚の料理写真の他、料理に対するユーザーのコメントやリアクションなどの数億回を超えるデータが集積しています。このビッグデータをDXなどのビジネスシーンに活かし、新たな価値の創出につなげたいと考えています。

●持続可能な成長の実現に向けた取組みに関心を寄せる食品・飲料メーカー等
昨今では、SDGsを始めとして、持続可能な成長の実現に向けた取組みが盛んになっています。当社も、2030年までに大豆ミートの購入経験率100%達成を目指す「肉の日に大豆ミートプロジェクト」の運営等を通して、ユーザーと食品・飲料メーカーが一体となって食糧問題や環境問題にアプローチできる取り組みを進めています。今後も、食品・飲料メーカーの取り組みへの支援を通じ、社会の持続的な成長を実現していきたいと考えています。

経営者プロフィール
舟田善 舟田善
生まれ年

1972年

経歴

1995年に法令出版の(株)ぎょうせいに入社、技術開発部でソフトウェアの開発に従事。2000年にホームページ制作の(株)オン・ザ・エッヂへ、ウェブ事業部担当取締役兼CIOに就任。2004年にブログサービスのシーサー(株)へ、取締役兼CSOとして経営戦略の立案と執行を担当。2010年2月22日にスナップディッシュ株式会社(旧社名:ヴァズ株式会社)を創業、現在に至る。

登壇歴、メディア掲載等

直近のメディア掲載(一部)です:
【日本経済新聞】値上げの1年、変わる食卓 余計に買わず「アルモンデ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC013Q10R01C22A1000000/

【日テレNEWS】まだまだ続く“値上げの波”に対抗 「100円おせち」に「具なしカップ麺」 残り物でなく「アルモンデ」
https://news.ntv.co.jp/category/economy/11f4a45c94ef4bdfa1732841049618dd

【産経新聞】料理サイト、メーカーと消費者つなぐ ネット通販増、口コミ・交流の影響大きく
https://www.sankei.com/article/20220513-U5CFOSAWOBLJ7AO6MNS7M4ZXHE/

【日本農業新聞】6月の「牛乳月間」SNS盛り上げ アプリとコラボ、旅行贈呈…個性派企画続々
https://www.agrinews.co.jp/economy/index/81802

【日本食糧新聞】フードテックEvolution:国内PBF 競合超え共同活性化 ヴァズ、9者と合同発表会
https://news.nissyoku.co.jp/news/muraoka20221130122430941

企業情報

スナップディッシュ株式会社 スナップディッシュ株式会社
所在地
東京都
設立年度
2010年
業界分類
IT・ソフトウェア・通信 > インターネット・Webサービス

人員情報

役員数
6人
従業員数
9人
パート・アルバイト
4人