
サマリー
- 成長ステージ
- シードアーリーミドルレイター
- 調達経験
- 個人VC事業会社
- イグジット方針
- IPOM&A
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解決したい課題
代表・内田は以前、自然言語処理ベンチャーを経営していました。しかし、クロールデータを活用した汎用AIサービスのマネタイズの難しさやシリコンバレー企業の強さを実感。そこで、クロールできないデータとして店舗POS/注文データに、シリコンバレーに負けない分野として「食」に注目し、Okageを創業しました。
日本の飲食業界は、品質の高い料理やサービスを提供しているにもかかわらず、労働生産性は低く、廃業も多い業界です。また原材料の高騰に加え、人手不足もますます深刻化するなか、省力化への取組みは喫緊の課題となっています。
一方で、コロナウイルス感染症の5類移行、インバウンド需要の増加など環境の変化により、需要の回復が見込まれる局面をむかえています。
このような状況下で、省力化だけではなく、オフライン(イートイン)とオンライン(テイクアウト・デリバリー)チャネルへの対応やグルメメディアに依存しないマーケティングなどの課題解決にはDXが必要不可欠です。またDXも省力化だけではなく、顧客体験をいかにリッチしていくのか重要な課題だと考えています。
Okageは、「こだわりとおもてなしを輝かせる」をミッションに掲げ、世界に誇るべき日本の食文化や価値観を、テクノロジーの力で持続可能な形に高度化させて、来店客・店員・店舗オーナーの3者が笑顔になれる世界の実現を目指しています。
どのように解決するか
事業内容
飲食に特化したSaaS『Okage DX Platform』を開発・提供しています。
その強みは大きく4つあります。
(1)飲食特化のAll in One SaaS
『Okage DX Platform』はモバイルオーダー、セルフレジ、セルフオーダー、モバイルPOS・キッチンディスプレイ、デシャップディスプレイ、デジタルサイネージなど、合計10プロダクトをクラウドで統合管理できるプラットフォームです。複数プロダクトを組み合わせることで、イートイン(前払・後払)またテイクアウト・デリバリーなど、あらゆる飲食業態にも対応ができます。
(2)AI化に最適なフルクラウド構造
All in One SaaSにより、飲食店におけるオフライン(イートイン)とオンライン(テイクアウト・デリバリー)すべての注文・会計情報をクラウドに集約。またデータベースがクラウド上にあるため、リアルタイムでのデータ処理が可能。AI化に最適なフルクラウド構造により、ダイナミックプライシングやレコメンデーションなども可能になります。
(3)飲食特化の独自機能と専門家チーム
創業以来13年にわたり、飲食オペレーションを知り尽くしたメンバーがSaaSの開発・提供に携わっています。お店で使っているメニュー画像をそのまま注文画面にできる『フリーレイアウトかんたん編集機能※特許登録済』や、豊富なサブメニュー選択など独自機能を磨き上げています。「うちの店がやりたいことはOkageでしかできない」という声も多くいただきます。プロダクトに関連した特許も多数取得。さらにデジタルマーケティングの知見や、レガシーシステムとの連携開発力も有しています。
(4)業界主要企業とのアライアンス体制
モバイルオーダーはじめ、飲食DXを牽引してきた実績により、決済、通信、エネルギー、SIerなど各業界主要企業とのアライアンスを構築。アライアンス体制を活用して、機能拡充と導入店舗数の拡大を加速させています。
今後の成長ストーリー
飲食に特化した「バーティカルSaaS」、かつ単品SaaSではなく複数プロダクトを組み合わせてDX支援ができる「All in One SaaS」が当社の特徴です。
当社の提供する価値を、これまでの省力化を中心とした「Dining DX1.0」から、独自POSデータにアライアンス先のデータを組み合わせてAI経営支援などに活用する「Dining DX2.0」へと進化させていきます。特に中小飲食店にニーズが高いCRM(顧客管理)とFinTech(決済、プリペイド・ギフト、与信アルゴリズム提供など)に注力します。
またターゲットは、「飲食店」(市場規模18.2兆円)だけでなく、アライアンス先と連携のうえ、ホテル・旅館、エンタメ施設、商業施設などの「飲食施設」(市場規模46兆円)へと拡大していきます。
今後1年の投資計画
項目 | 計画予算 | 説明 |
---|---|---|
開発費 | 2.5億円 | プロダクトのUI/UX改善や課金システム整備など既存サービス改修と、CRMやFinTech機能などの新機能開発 |
資本・業務提携したい企業イメージ
飲食に直接関係のある会社、顧客に飲食店が多い会社はもちろん、決済や通信など当社の提供するサービスに関連する会社など多様な事業会社との連携を希望します。
●決済
当社のSaaSプロダクトは決済に支えられています。今後、飲食店への経営支援などのフィンテック領域を強化するためにも、決済会社などの金融業と連携したいと考えています。
●SIer
当社がターゲットを飲食店から飲食施設へと拡大していくうえで、大規模飲食施設を顧客に持つシステム開発会社などとの連携を考えています。
●通信
高品質な通信の維持や店舗内のIoT領域でのサービス連携などを想定しています。
●エネルギー
飲食店との接点に注目しています。代理店として当社製品を販売していただくだけでなく、IoTやFinTechサービスなどの共同展開を想定しています。
●⾷品・卸
当社の持つ飲食店のPOSデータを活用し、注文データの利活用や食材自動発注システムなどの共同開発を想定しています。
●インバウンド関連
食を中心に飲食店だけでなく宿泊施設などでのインバウンド向けサービスでの連携が可能と考えています。

1962年
大手証券会社、ベンチャー支援会社役員、自然言語処理ベンチャー創業、中堅SI会社代表を経て、2009年にOkageの前身となる会社を創業。2016年10月のシリーズAファイナンス直後に現社名のOkage株式会社に社名変更、モバイルPOS 、セルフオーダー、セルフレジ、モバイルオーダーなど、Okage DXプラットフォームのサービス群を充実。フロント系、基幹系、AI、デジタルサイネージ、Wi-FiなどのIT事業経験が豊富。