サマリー
- 成長ステージ
- シードアーリーミドルレイター
- 調達経験
- 個人VC事業会社
- イグジット方針
- IPOM&A
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解決したい課題
Vponグループが現在取り組んでいる事業テーマは「アウトバウンド、インバウンド振興をデジタルの力で支援すること」です。
日本では、人口減少・少子高齢化が進んでいることから、国外から訪れた観光客による国内消費、自国文化・食品などを輸出するアウトバウンド消費の両輪を活性化させ、国内経済を循環させることは重要な施策の一つです。
当グループは、このようなアウトバウンド・インバウンド消費の拡大に寄与することを目的に、約9年前に日本法人「VPON JAPAN株式会社」を設立しました。ビッグデータとAI技術を活用することで、日本をはじめ、各国のヒト・モノ・コトの発展をサポートしています。
どのように解決するか
事業内容
当グループは、「データを利活用したい自治体や民間事業者と、データ保有業者の架け橋のなる存在として、来るべきビッグデータ社会に貢献していく」をミッションに掲げ、日本、台湾、中国、シンガポール、タイといったアジア地域8拠点に展開するビッグデータカンパニーです。
2007年の創業以来、アジア全域の約1億IDのロケーションデータを保有し、約10億のモバイル端末にリーチできるまでに成長しました。
2022年の売上高は約24億円。日本事業はグループ全体の約45%を占めています。5年前から始めたWee事業は、年成長率100%以上で粗利も90%を達成。これまでの資金調達額は、総額で80億円以上になります。
現在は自社開発したWeeとVnityという2つのプロダクトを提供し、アウトバウンド・インバウンド両面でデータを利活用した支援を行っています。アウトバウンド領域では、海外展開したい民間事業者・自治体への支援事業、インバウンド領域では、海外の観光客をターゲットにしたプロモーション、データ分析・検証などを行っています。
また、当グループが提供するAd事業は、単にWebサイトの閲覧情報などに対して広告配信をするのではありません。アジア圏のスマートフォンから取得される位置情報やアプリからの多様なデータ、さらに機械学習によりターゲットの属性、興味関心、行動データなどを分析・加工し、ターゲットを細かくセグメント化することで、自社が本当に届けたい相手に広告を配信することができます。広告配信クリエイティブ制作も、各グループ拠点に在籍するスタッフが、現地目線でバナー・ランディングページの制作を行っています。
昨今は、AIとビッグデータを掛け合わせるソリューションを一気通貫で提供・支援する機会が増えています。
ビジネスモデル
【主なプロダクト】
●グローバルデータプラットフォーム『Wee』
内外から収集したデータを一元管理・分析・活用・検証まで行えるデータソリューションプラットフォーム。わずか1時間でお客様のデータを収集・可視化・分析できる環境を整えることができます。
Weeでは、今まで収集してきた膨大なデータをもとに、投資家層・日本リピーター層・日本無関心層・台湾人でコスメ好き・台北に住んでいる富裕層、などのセグメントを一つずつ構築してきました。これらのセグメントを大量に保有しており、ChatGPTとAPI連携することで文章を打つだけで最適なセグメントを検索できる『WeeGPT』という機能も新たに追加しています。
●AIソリューション『Vnity』
収集したデータについて、ターゲットの属性や興味関心、行動データを分析・加工できるAIソリューションです。また、Vnityの機能の一つである『in Vnity』では、AIを活用した広告クリエイティブを制作できます。
AIの自動生成自体は、昨今珍しくありませんが、当社では、作成した広告クリエイティブ物をWeeを使って、ターゲット配信・検証まで一気通貫でできることが最大の強みになっています。
【収益構造】
Wee、Vnityの利用費や、データプラットフォームの基板自体を構築・提供し、初期導入費用や維持費をいただいています。ほかには、データ利活用についてのコンサル費用、追加BIツールの作成費などがあります。ターゲティングへの広告配信については、あらかじめ予算と1クリックの単価を決め、目標達成に応じて対価としていただいています。
今後の成長ストーリー
ChatGPTの登場により、AI自動生成の技術は誰でも使えるようになりました。そのため、AIテクノロジーをただ有しているだけでは競争優位性を保つことは難しいと考えています。
しかし、私たちはAIテクノロジーだけでなくビッグデータも保有し、分析・広告配信・検証まで一気通貫で行えるプラットフォームを構築しています。このビッグデータとAIソリューションを二つ掛け合わせている企業は非常に稀有な存在でしょう。
今後はBIツールを提供するだけでなく、従来は人が行っていた「データの読み解き方、データを活用した会社が達成したい最終目的までのプロセスの設定」部分までWeeGPTでサポートしつつ、データ収集を継続し、さまざまなAI技術を取り込みながらソリューションの強化を図っていきます。
今後1年の投資計画
項目 | 計画予算 | 説明 |
---|---|---|
人件費 | 5億円 | アウトバウンド・インバウンド領域に精通しているテクノロジー人材の採用費になります。 |
開発費 | 5億円 | 『Wee』『Vnity』のプロダクト開発費です。 |
新規事業開発費 | 5億円 | 東南アジアでの販路開拓を行うための開発費に投資します。 |
資本・業務提携したい企業イメージ
●ビッグデータを保有している企業(キャリアなど)
●独自ソリューションをもち、営業力・海外販路を持つ企業
●インバウンド・アウトバウンドの促進・消費拡大を生業としている企業
●クールジャパンをキーワードに国内外に発信している企業
●データ事業と大きなシナジーが望めそうな企業
1979年
Vpon Holdings株式会社 代表取締役CSO, Vpon JAPAN株式会社 代表取締役社長
1979年、東京都生まれ。シリアルアントレプレナー。学習院大学経済学部経営学科卒業後、LVMH Louis Vuitton Japanを経て、2006年株式会社Simplenaを創業し代表取締役社長就任。業務改善コンサルティング、中小企業向けのWEBマーケティング支援事業を展開。複数の外資系日本法人の事業開発を経て、2014年Vpon JAPAN株式会社を創業、代表取締役社長に就任。アジアのビッグデータを活用したソリューションを手掛ける。
2019年Vpon Holdings株式会社を立ち上げ代表取締役 CSOに就任。「ニッポンのヒト・モノ・コトで世界を笑顔に」をビジョンに、クールジャパン戦略をデータ&デジタルの力で推進中。